犬の感染症
レプトスピラ属の注意点
レプトスピラの遺伝子検査は感度の低い検査です。ケーナインラボの方法とは異なりますが、感度0%という報告があります。したがって、検出された場合には感染していると言えますが、検出されなかった場合に感染を否定することは出来ません。感染を証明するための1つの検査法として抗体検査と一緒に利用することをお勧めします。
犬・猫の消化器疾患に関わる感染症
アピコンプレクサ類
(アピコンプレクサ門)とは?
ライフサイクルの一部でアピカルコンプレックスという構造を持つ原生生物です。
小動物臨床に関わる病原体は以下の様なものが挙げられます。遺伝子検査ではこれらの病原体を網羅的に検出します。
鑑別は困難です。
- ◇ バベシア
- ◇ イソスポーラ
- ◇ トキソプラズマ
- ◇ シストイソスポーラ
- ◇ ネオスポーラ
- ◇ コクシジウム(Eimeria)
- ◇ クリプトスポリジウム
トキソプラズマの注意点
健常猫でトキソプラズマが感染しているのか否かを明らかにする検査として遺伝子検査は適当ではありません。
トキソプラズマはライフサイクルにより出現する組織が異なるため、一部の組織で感染が否定されても全身感染を否定するものではありません。全身の感染を否定するには抗体検査をご検討下さい。
遺伝子検査は下痢・神経症状の原因の特定にご利用下さい。
犬・猫の下痢パネル
猫伝染性腹膜炎(FIP)の検査
猫免疫不全ウイルス(FIV)の検査
FIV以外の猫の血液感染症
その他、猫の感染症
トキソプラズマの注意点
健常猫でトキソプラズマが感染しているのか否かを明らかにする検査として遺伝子検査は適当ではありません。
トキソプラズマはライフサイクルにより出現する組織が異なるため、一部の組織で感染が否定されても全身感染を否定するものではありません。全身の感染を否定するには抗体検査をご検討下さい。遺伝子検査は下痢・神経症状の原因の特定にご利用下さい。